プロフィール
年齢:40歳
性別:男性
職業:経営者
趣味:ドライブ
自分史
1985年、私は三重県の自然豊かな地で、父と母の長男として生を受けました。一人っ子として愛情を一身に受け、何不自由ない環境で育ちました。幼い頃から外で遊ぶのが大好きで、近所の友達と探検ごっこや秘密基地作りに夢中になる活発な少年でした。夏祭りでの金魚すくいは、小さな私にとって大きな挑戦であり、初めて自分の力で何かを掴み取った喜びは、今でも鮮明な思い出として心に残っています。この頃から、友達と協力することの楽しさ、そして大切さを自然と学んでいたように思います。
小学校に入学してからも、私の明るく活発な性格は変わりませんでした。運動神経も悪くなかったため、休み時間はいつも校庭を駆け回り、クラスの中心的な存在だったと思います。勉強は決して得意ではありませんでしたが、友達との遊びを通して、社会性を育んでいきました。特に印象深いのは、小学校の運動会でのクラス対抗リレーです。練習ではなかなか結果が出ませんでしたが、本番で奇跡的に一位を獲得できた時の感動は、チームで目標を達成する喜びを教えてくれました。諦めずに努力すれば、必ず報われることがある。この経験は、今の私の行動原理の一つとなっています。
中学生になると、少しばかり反抗期を迎えつつも、テニス部での活動に情熱を注ぐようになりました。厳しい練習を仲間と共に乗り越える中で、友情を育み、目標に向かって努力することの尊さを学びました。夏合宿での苦楽を共にした経験は、今でも大切な宝物です。チームとして高め合うことの大切さを知ったこの時期は、後の会社経営においても、組織運営の核となっています。
高校時代は、将来について真剣に考えるようになり、少し大人びた一面も持つようになりました。それでも、友人との他愛ない会話や放課後の寄り道は、私にとってかけがえのない時間でした。文化祭でクラス一丸となって劇を作り上げた経験は、違った個性を持つ人々が協力し、一つの目標に向かって努力することの素晴らしさを教えてくれました。
そして、大学生時代。私は新しい出会いに胸を躍らせ、刺激的な毎日を送りました。居酒屋でのアルバイトを通じて社会の厳しさを垣間見つつも、夜な夜な仲間と飲み歩き、青春を謳歌しました。そんな中、勢いで仲間とバーを起業するという大胆な行動に出ます。自分たちの店を持つという夢に向かって突き進みましたが、経営に関する知識不足が祟り、5年で店は倒産。多額の借金を抱えるという苦い経験をしました。この失敗は、私にとって大きな教訓となりました。勢いだけでは夢は実現できない、しっかりと知識を身につけ、計画的に行動することの重要性を痛感したのです。
借金返済のために、その後の3年間は派遣やアルバイトをしながら、もがき苦しむ日々を送りました。自信を失い、将来に悲観的になることもありましたが、「何とかしなければ」という強い思いだけは持ち続けていました。そんな中、30歳の時に父が他界。遺産を元手に、私は再び起業を決意します。過去の失敗を糧に、今度は慎重に、しかし着実に営業会社を立ち上げました。
今年で10年目を迎える私の会社は、5人の社員と共に順調に成長を続けています。過去の苦い経験があるからこそ、社員一人ひとりの大切さを痛感し、チームワークを何よりも重視しています。先日、会社設立10周年を社員みんなで祝うことができたのは、私にとって人生で最も感動的な出来事の一つです。苦楽を共にしてきた仲間たちの笑顔は、何よりもかけがえのない宝物です。
私の人生を振り返ると、決して平坦な道のりではありませんでした。成功と失敗、喜びと挫折、様々な経験を通して、私は多くのことを学びました。その中でも、常に持ち続けているのは「挑戦と感謝」という価値観です。これからも、新しいことに恐れずに挑戦し続け、支えてくれる全ての人々への感謝の気持ちを忘れずに、前向きに進んでいきたいと思っています。私の人生の教訓には、幼少期の遊びを通して学んだ協力することの大切さ、小学生時代の諦めない努力、中学生時代のチームワーク、高校時代の 様々な個性の尊重、そして大学生時代の失敗から得た学びがあります。これらの経験が、今の私を形作っていると言えるでしょう。
これからも、私は本田宗一郎さんのように、情熱と行動力、そして「人のために」という信念を持って、自身の道を切り拓いていきたいと考えています。
インタビュー
人生一番の成功はなんですか ?
間違いなく、今年で10周年を迎えた営業会社を設立し、ここまで育ててきたことですね。最初のバー経営で大きな失敗を経験し、多額の借金を抱え、本当にどん底を味わいました。そこから這い上がり、自分の力で会社を立ち上げ、社員と共に成長を実感できている今が、私にとって一番の成功だと感じています。あの時の苦労があったからこそ、今の喜びはひとしおです。
人生一番の成功から学んだことはなんですか ?
諦めずに挑戦し続けることの大切さです。一度大きな失敗をしても、そこで立ち止まってしまえば何も生まれません。過去の失敗を分析し、反省点を活かし、再び立ち上がる勇気を持つこと。そして、共に働く仲間を信じ、力を合わせることの重要性を改めて学びました。一人では成し遂げられないことも、チームの力があれば乗り越えられると確信しています。
人生一番の失敗はなんですか ?
大学在学中に、見切り発車でバーを経営し、5年で倒産させてしまったことです。若気の至りとはいえ、経営に関する知識も経験も不足しているまま、安易に事業を始めてしまったことが最大の原因です。結果として、多くの方に迷惑をかけ、自分自身も多額の借金を抱えることになりました。
人生一番の失敗から学んだことはなんですか ?
事前の準備と知識の重要性です。夢や目標を持つことは素晴らしいですが、それを実現するためには、しっかりと計画を立て、必要な知識やスキルを身につけることが不可欠です。また、周囲の意見に耳を傾け、専門家のアドバイスを受けることも大切だと痛感しました。この失敗がなければ、今の慎重な経営姿勢はなかったと思います。
人生で一番大切にしている価値観はなにか ?
「挑戦と感謝」です。
なぜそれを人生の価値観と考えましたか ?
私の人生は、挑戦の連続でした。新しいことに挑戦することで、成長の機会を得てきました。バーの起業もそうですし、どん底からの再起業もそうです。挑戦することで、新しい景色を見ることができ、人生が豊かになると信じています。
そして、「感謝」です。一人で生きてきたわけではありません。両親、友人、会社の仲間、取引先の方々…多くの人に支えられてきました。特に、苦しい時期には多くの方に助けていただきました。その感謝の気持ちを忘れてしまえば、成長も発展もないと思っています。感謝の気持ちを持つことで、謙虚さを保ち、周りの人々との良好な関係を築くことができると信じています。
人生で一番大切にしている価値観をもった具体的なエピソードはなんですか ?
会社の設立10周年を迎えた時のことです。社員一人ひとりに感謝の言葉を伝えた際、彼らが涙ぐみながらも笑顔で応えてくれたのを見た時、改めて「感謝」の大切さを実感しました。あの時、彼らがいなければ今の会社はなかったと強く感じました。また、最初のバー経営で失敗し、借金に苦しんでいた時、友人たちが見返りを求めることなく支えてくれたことも、私にとって「感謝」の気持ちを深く刻む出来事でした。彼らの支えがなければ、私は立ち直ることができなかったかもしれません。
これからやりたい夢や目標はなんですか ?
まずは、今の会社をさらに発展させ、社員みんなが安心して働ける環境を作ることです。そして、地域社会に貢献できるような事業にも挑戦していきたいと考えています。個人的には、いつか自分の経験を活かして、起業を目指す若者たちのメンターのような役割を担えたらと思っています。失敗から学び、再び立ち上がる勇気を伝えたいですね。
読者へのメッセージみなさんへのメッセージ
人生には、成功もあれば失敗もあります。大切なのは、失敗を恐れずに挑戦し続けること、そして、支えてくれる周りの人々への感謝の気持ちを忘れないことです。どんな困難に直面しても、諦めずに前を向いて進んでいけば、必ず道は開けると信じています。皆さんの人生が、挑戦と感謝に満ちた豊かなものになるよう、心から応援しています。