プロフィール
年齢:35歳
性別:男性
職業:ドローン操縦士/撮影ディレクター
趣味:ゲーム、映画鑑賞
自分史
私は北海道旭川市、大雪山の麓にある自然豊かな土地で育ちました。父は林業に携わり、母は中学校で理科を教える教師。自然と科学が日常にある環境の中で、私は幼少期を過ごしました。外で木々に触れ、家では分解したラジコンや機械のおもちゃをいじる日々。機械いじりやゲームは私にとって、ただの遊びではなく、自分の興味と探究心を満たすものでした。
静かに物事を観察する性格で、幼い頃から人混みよりも一人でコツコツ取り組むことを好んでいました。小学校の自由研究では、林業をやっている父が使っていた工具の構造を調べて図解にまとめ、それが周囲から評価された経験は、今も鮮明に覚えています。「好きなことを突き詰めれば、人の心に届く」そんな実感を初めて得た瞬間だったかもしれません。
中学生になると、電子工作に没頭し、理科の先生の勧めで出場したロボットコンテストでは準優勝を果たしました。表に出るのは苦手でも、結果が出れば認められる。それが自分にとっての生き方なのだと、少しずつ自信を持てるようになりました。高校ではテニス部に入り、仲間との活動を楽しむ一方、文化祭では仲間と手作りのロボットを披露して大盛り上がり。地道な努力が仲間と一緒の成果につながる喜びも知りました。
大学は都内の工業大学・機械工学科へ進学。寮生活で仲間と議論し、実験とレポートに追われる日々のなか、自作のロボットを用いた卒業研究に取り組んだ経験が、後の人生に大きな影響を与えることになります。大学卒業後、IT企業に就職し、システム開発の現場で働く中で、テレビで見たドローンレースの映像に心を打たれました。「空から世界を見る」という新しい視点が、私の中で何かを揺さぶったのです。
それからというもの、仕事の傍らで独学でドローンの操縦技術を習得し、週末には空撮映像の撮影に没頭。やがて企業を離れ、ドローン操縦士として個人事業主の道を選びました。撮影や映像編集に加え、農業支援や災害現場での調査、インフラ点検など、業務は多岐にわたります。あるとき、孤立地域の状況をドローンで調査し、自治体から感謝された経験は、「技術は人のためにある」という思いを強くしてくれました。
現在は、在宅ライターとして働く妻と、2歳になる娘と暮らしながら、日々ドローンを飛ばしています。”裏方でも、目立たなくても、成果はちゃんと形になる。好奇心を持ち続け、自分の信じた技術で社会に貢献する”それが私の人生の軸です。
インタビュー
人生一番の成功はなんですか ?
ドローン操縦士として独立し、初めて災害調査の現場で自治体から正式に業務を依頼されたことです。自分の技術が、単なる趣味や映像表現の枠を超えて「人の役に立つ」ものになった瞬間でした。
人生一番の成功から学んだことはなんですか ?
どれだけ地味な努力でも、誰かの「困っている」に寄り添える技術には、必ず価値があるということです。結果が出るまでは誰にも評価されなくても、自分自身が信じて積み上げてきたものは裏切らないと実感しました。
人生一番の失敗はなんですか ?
IT企業時代、自分のやりたいことを見失い、毎日の仕事がただの「作業」になっていたことです。表面上は順調でも、心の中はどこか空っぽでした。
人生一番の失敗から学んだことはなんですか ?
違和感を放置してはいけない、ということ。小さなモヤモヤが、やがて大きな無気力につながります。自分にとって「何が楽しいか」「何に価値を感じるか」を問い続けることの大切さを学びました。
人生で一番大切にしている価値観はなにか ?
「好奇心を止めないこと」です。
なぜそれを人生の価値観と考えましたか ?
好奇心は、私の人生のすべての原動力でした。子どもの頃にラジコンを分解した好奇心、ドローン映像に感動した好奇心、すべてが今の仕事につながっています。新しいことを学び、試すことで、自分自身が成長できると信じています。
人生で一番大切にしている価値観をもった具体的なエピソードはなんですか ?
娘が「ロボットを飛ばすお仕事すごいね」と言ってくれた日、ふと、自分が「好きなこと」を突き詰めたことで、家族にも誇れるものになると気づきました。世の中に認められる前に、まず自分自身がワクワクする気持ちを信じてきたから、今の自分があります。
これからやりたい夢や目標はなんですか ?
日本全国の離島や過疎地にドローンを活用した支援ネットワークを作ることです。物流、医療、災害支援などドローンにはまだまだ可能性があります。自分の技術で、少しでも人の暮らしがよくなる未来を作りたいです。
読者へのメッセージみなさんへのメッセージ
誰かのために役立つことが、自分にとっての“仕事の意味”になる。そのきっかけは、意外にも自分の中の小さな好奇心かもしれません。遠回りでもいい、興味を持ったことに素直になってください。未来は、その先に広がっています。