人間関係

亡き親友と目指す夢 -二人で追いかけた夢の途中報告-

プロフィール

年齢:25歳
性別:男
職業:駄菓子屋の経営
趣味:バスケットボール

自分史

第一章: 福島での幼少期と出会い
福島県の豊かな自然の中で、私は生まれた。幼少の頃は、好奇心旺盛で活発な子供だった。近所の友達と日が暮れるまで駆け回り、様々なことに興味を持った。特に印象的なのは、夏祭りの夜。父の肩越しに見た提灯の灯りと響くお囃子の音は、幼い私の心に深く刻まれた。この頃から、「やってみなければ分からない」という探求心が芽生えたのだと思う。小学校に入ると、活発さはそのままに、テニスに夢中になった。テニス部での仲間との出会い、そして初めての勝利は、努力が報われる喜びを教えてくれた。
第二章:音楽への目覚めと親友との出会い
中学校に入り、私はテニスから音楽へと興味の対象を移した。初めてギターを手にした時のドキドキ感は忘れられない。上手く弾けなくても、新しいコードを覚えるたびに、新たな世界が開けるようだった。そして何より、この時期に生涯の親友となるタケルと出会った。私たちはすぐに意気投合し、音楽の話で時間を忘れて語り合った。高校に進学すると、迷うことなく軽音楽部へ。そこでタケルとバンドを結成し、共に音楽に没頭する日々が始まった。
第三章:夢を追いかけた高校・大学時代
高校時代は、まさに音楽漬けだった。二人で曲を作り、ライブハウスを目指した。初めて自分たちの音楽を人前で演奏した時の感動は、今でも鮮明に覚えている。観客の拍手は、私たちにプロのミュージシャンになるという夢を強く抱かせた。高校卒業後、私たちは共に音楽学校へ進学。そこで新たなメンバーと出会い、バンドを結成し、プロを目指して切磋琢磨した。生活のため、地元のライブハウスでアルバイトも経験した。
第四章:突然の別れと夢の挫折
19歳になった時、タケルが難病に侵されていることが発覚した。彼は最後まで明るく振る舞っていたが、病魔は容赦なく彼を蝕み、半年後、帰らぬ人となってしまった。タケルの死は、私にとって計り知れない喪失感をもたらした。共に追いかけたプロミュージシャンという夢は色褪せ、音楽を諦め、地元で就職する道を選んだ。心の奥底には、ぽっかりと穴が開いたような日々が続いた。
第五章:再起への決意 – あのライブハウス
音楽を諦めてから6年が経ったある日、偶然にもかつてのアルバイト先だったライブハウスの前を通りかかった。そこで、タケルと夢を語り合った日々が鮮やかに蘇り、抑え込んでいた感情が溢れ出した。「タケルの分まで、もう一度夢を追いかけよう」。そう決意した瞬間だった。再び音楽と向き合う日々が始まった。苦しいことや挫けそうになることもあったが、「タケルに笑顔で報告できる日まで諦めない」という強い想いが、私を支え続けた。
第六章:現在、そして未来へ
再起を決意してから数年、少しずつではあるが、私の音楽が認められるようになってきた。応援してくれる人も増え、初めて自分の曲がラジオで流れた時は、言葉にならないほどの感動を覚えた。これは、かつての親友との約束を果たすための、新たな一歩だと感じている。これまでの人生で得た「感謝」と「挑戦」という大切な価値観を胸に、これからも音楽を通して、聴く人の心に何かを届けられるようなアーティストを目指し続けたい。タケル、そして支えてくれる全ての人たちへの感謝を込めて。

インタビュー

人生一番の成功はなんですか ?

まだ「一番の成功」と呼べるほどの大きなことは成し遂げていないかもしれません。でも、強いて言うなら、一度は諦めてしまった音楽の道を、もう一度歩み始めたこと、そしてこうして少しずつでも自分の音楽が誰かに届き始めていることでしょうか。特に、初めて自分の曲がラジオで流れた時、リスナーの方からメッセージが届いた時は、本当に嬉しかった。あの瞬間は、僕にとって大きな成功体験でした。

人生一番の成功から学んだことはなんですか ?

諦めずに、もう一度立ち上がることの大切さです。一度は夢を諦めて、違う道に進んだことで、本当に自分がやりたいことは音楽なんだと改めて痛感しました。そして、どんなに時間がかかっても、信じて続けていれば、少しずつでも道は開けるんだと学びました。あの時の喜びは、その後の活動の大きなモチベーションになっています。

人生一番の失敗はなんですか ?

タケルが亡くなった後、すぐに音楽を諦めてしまったことかもしれません。もちろん、当時は深く傷ついて、他に何も考えられなかった。でも、もっとタケルの想いを背負って、すぐに音楽を続けるという選択肢もあったのではないかと、今でも時々考えます。彼の夢を一緒に叶えるという約束を、もっと早く違う形で実現できていればと後悔する気持ちもあります。

人生一番の失敗から学んだことはなんですか ?

悲しみや困難に直面した時、立ち止まってしまうのは仕方ないけれど、そこから目を背け続けるのではなく、少しずつでも前を向くことの大切さです。あの時、もっと早くタケルの死を受け止めて、彼の分まで頑張ろうと思えていれば、もっと違う未来があったかもしれません。逃げずに、自分の心と向き合うことの重要さを学びました。

人生で一番大切にしている価値観はなにか ?

「感謝」と「挑戦」です。

なぜそれを人生の価値観と考えましたか ?

「感謝」は、これまで支えてくれた家族、友人、そして応援してくれる全ての人たちへの気持ちです。特に、いつも 隣で支えてくれたタケルへの感謝の気持ちは、何よりも大きいです。彼がいなければ、今の僕はここにいません。「挑戦」は、タケルとの約束を果たすため、そして自分自身の可能性を信じて進み続けるために不可欠なものだと考えています。立ち止まっている時間はない。常に新しいことに挑戦し、成長し続けたいと思っています。

人生で一番大切にしている価値観をもった具体的なエピソードはなんですか ?

初めて自分の曲がラジオで流れた時、すぐに両親や姉に電話で報告しました。彼らが本当に喜んでくれたことが、僕にとって何よりの喜びでした。また、ライブで初めてアンコールをいただいた時、客席からの温かい声援に、これまで支えてくれた全ての人たちの顔が浮かんできました。その時、改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、「この感謝の気持ちを音楽で返していきたい」と強く思いました。そして、その感謝の気持ちを胸に、新しい曲作りに挑戦し続けています。

これからやりたい夢や目標はなんですか ?

まずは、自分の音楽をもっと多くの人に届けたいです。ライブハウスだけでなく、もっと大きなステージで演奏して、たくさんの人と感動を分かち合いたい。そして、いつかタケルと一緒に作った曲を、多くの人に聴いてもらえるような形で発表したいと思っています。それが、僕にとっての一番の夢であり、目標です。

読者へのメッセージみなさんへのメッセージ

人生には、予期せぬ困難や別れが訪れることがあります。立ち止まってしまいそうになる時もあるかもしれません。でも、どうか諦めないでください。信じる気持ちと、支えてくれる人への感謝の気持ちがあれば、きっとまた前を向いて歩き出すことができるはずです。そして、小さなことでもいいから、常に新しいことに挑戦してみてください。その先に、きっと新しい発見や喜びが待っていると信じています。

コメントを残す

*